
天然木ツキ板とは
突板(つきいた)とは、丸太から薄くスライスした天然木の板材を指し、
家具や内装、建築資材などで幅広く利用されています。無垢材と同様
の木目や手触りを感じられながら、コスト面や施工性に優れた点が特長です。
ツキ板の魅力
天然木の質感
無垢材同様の温かみや
風合いを楽しめます。
資源の有効活用
木材を薄く使うため希少材でも
多くの製品を生み出すことが
可能です。
多様な表情
同じ樹種でも部位や節の入り方で
異なる美しい表情が生まれます。
施工のしやすさ
無垢材よりも反りや割れが
出にくく、
大規模案件にも最適です。
ツキ板ができるまで
原木の製材
ツキ板の原材料となる原木は、日本国内をはじめ、世界各地から取り寄せられます。検疫をクリアした原木は、製材所で「フリッチ」と呼ばれる形に加工されます。この作業では、職人が丸太の性質を見極め、節や欠点がなるべく入らないように最適な位置で木取りを行います。

スライス
「スライサー」という大型の鉋(かんな)のような機械を使って、フリッチをスライスしていきます。その際、ツキ板が順番通りに積み重ねられ、バラバラにならないよう注意が払われます。こうして薄くスライスされた板が「ツキ板」と呼ばれ、一般的には0.2mm の厚さが標準です。スライス方法には主に3 種類あり、スライスする向きによって「板目」「柾目」「ロータリー杢」が生まれます。

板目
まず、「板目」は、木目と聞いて多くの方が思い浮かべる模様です。年輪に対して接線方向にスライスすることで、タケノコ状の模様が現れます。

柾目
次に、「柾目」は、年輪に垂直な方向にスライスして得られるもので、板目とは異なり直線的でおだやかな木目が特徴です。
最後に、「ロータリー杢」は、丸太を回転させながら表面をカツラ剥きにしてスライスする方法です。独特の模様が出現し、一度に幅広のツキ板を得ることができます。

取扱樹種(天然木ツキ板)
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デザインウッドとは
デザインウッドは、天然木を原料に特殊技術を用いて仕上げられた内装用の化粧突板です。
原木を染色・積層・スライスなどの高度な技術で加工することで、
様々な木種の質感や風合いを表現することが出来ます。
また、柄や色味の再現性が高く、安定した品質で継続的に供給可能なのも特徴です。
この突板は、家具や壁面装飾、室内インテリアをはじめ、
世界各地の高級ブランドショップやホテルの内装材として幅広く活用されています。
木目調に加え、著名なデザイナーによる斬新で洗練されたデザインも展開され、注目を集めています。
デザインウッドに使用される木材は、環境への配慮を重視して伐採されており、
再植林や持続可能な原木の栽培が行われています。
デザインウッドができるまで
【 製造工程 】

原料木の
ロータリースライス

原料単板の染色

染色単板の組合せ

糊付け

積層・プレス

フリッチ製作

スライス

検査
取扱樹種(デザインウッド)
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